面白い映画教えます

アニマル・ファクトリー

監獄映画のありがちイメージから限りなく自由な監獄映画

スティーヴ・ブシェミの監督デビュー作「トゥリーズ・ラウンジ」を観た時、ついにジョン・カサベテスの正統的後継者が現れた!と快哉をあげた。
しかし、こんなものを撮ってたら次は無いだろうとも思った。
ところがなんと次もあった。
アメリカって国はホント懐が深いな。
2作目は密室感や孤独感とまったく無縁の監獄映画「アニマル・ファクトリー」。
この話で映画1本作るのかよと驚愕した。
カマ掘りや過剰バイオレンスや手に汗握る脱出劇から遠く離れて、尊敬と友情、日常の延長線上のケンカ、そしてやけに現実的な脱出を描いた、監獄映画のありがちイメージから限りなく自由な監獄映画。
こちらも「トゥリーズ・ラウンジ」同様、一見野心のかけらも無いように見えるが、その野心の無さこそが野心的に思えてくる作品。
必見だ。
劇場未公開だがビデオ、DVDは出ている。

映画作家としてのスティーヴ・ブシェミ、今後も目を離せない。
ケイシー・アフレックとリヴ・タイラー出演の長編3作目「Lonesome Jim」(2005年)は日本公開されるのか。
してくれ。

(オイカワ)