面白い映画教えます

ガラスの脳

マジアイリスにマジ泣き

ラスト、今も追憶と共に生きる30年後の主人公(国広富之が素晴らしい)が、追憶のビデオテープを、追憶を胸に見つめる。
テープの中で、若き日の主人公がヒロインの手を引き走っていく。
森の中を走っていく2人の後ろ姿を捉えたタテの構図。画面の手前から奥へと走って行き、小さくなる後ろ姿。その2人に合わせるように、アイリスアウトしてエンドマーク。

いやあ、泣かされてしまった。いまどきアイリスアウトを使うとは。不意打ちだった。

今やアイリスは、あえて古くさい表現というのを印象づけるような使い方、つまりキッチュな使い方以外ではほとんど見ない。ところが、この映画のアイリスの使い方はマジなのだ。

アイリスを使ってることから、トリュフォーを連想した。
手塚治虫の原作を映画化するにあたって、作り手の頭のどこかにトリュフォーの『野生の少年』があったような気がする。

(オイカワ)