まずはとにかくケイト・ブランシェットだ。
何度観ても素晴らしい。毎回観るたびにうっとりする。
このブランシェット観たさに「ギフト」は一生の間にあと50回は観るだろう。
監督、ブランシェットに惚れて撮ってるな、という感じがする。
サム・ライミは実は女を撮るのがうまい。「シンプル・プラン」のブリジッド・フォンダも絶品だった。
考えてみれば、かなり火サス度が高いストーリーである。
ところが観ている間は全くそれを感じさせず人間ドラマとして見せ切ってしまう。
堂々たる演出だ。上手い。
特にブランシェットとジョバンニ・リビジー演じる精神不安定な男の交流の部分が素晴らしかった。
当然のことながら、ウソ話に信憑性与えるためのもろもろの工夫にぬかりはない。
たとえば、ジョバンニ・リビジーの顔。
メイキャップ含む彼の顔がこのストーリーにいかに信憑性を与えているか、観ればすぐにわかるだろう。
趣味の良さも特筆もの。
正直、普段は趣味の良さなんてどうでもいいよと思っているのだが、これぐらい趣味がいいとそうも言っていられずにただただ陶酔するほかない。
インパクト勝負したくなる状況下で、どこまでインパクト勝負しない映画を作れるかが、趣味の良し悪しの分かれ目になる。
作品全体のトーンを優先し、幻想シーンのみを突出させないようにする配慮。豪華キャストの地味な使い方。奥ゆかしいまでの泣かせの呼吸。
この話では、絶対にグッと来ない自信があったのにジーンとさせられてしまう。見事だ。
こういう映画は年に1回は観たい。できれば新作で。別にサム・ライミでなくてもいいから。
でも、今ここまで趣味の良い映画撮れる人は、ほかに思いつかない。
サム・ライミ監督の『ギフト』観ました。
いやーよかったです。私がこんなこと言うのは生意気極まりないんですが、サム・ライミっていい意味で大人の監督になったんですねえ。
つーか、やっぱり演出力ありますよね。
あの話、物語、よくよく考えると、火曜サスペンス劇場とか土曜ワイド劇場に毛が生えたみたいな話ですよね(そうでもないかな・・・)。
脚本もそれなりに緻密でいいとは思うんですが、なにせあの話の展開だし、正直、私は犯人探しとか何て言うんでしょう、ミステリー?サスペンス?ああいう話とか物語、個人的には全く興味ないんですよ。
誰が真犯人だろうと、個人的にはどうでもいいんです。
それよりも『ギフト』は、私としては、単純に役者の魅力とサム・ライミの切れ味のいい演出の映画として単純に面白かったんですね。
サム・ライミの演出力は、正直ただ事ではないですね。
逆に言うと、あの話と脚本をよくここまでちゃんとした「映画」にしたなあ、なんて思ったんですが。
ケイト・ブランシェットがいいですねえ。
個人的には、彼女にかなりうっとりしてしまいました。
夢?の中で背中の開いた白いドレス着て歩いてるシーンとか、よかったですねえ。
母親なんだけど、ちゃんと女を感じるんですよね。ケイト・ブランシェット、本当にいいですねえ。好きになってしまいました。
それから、キアヌ・リーブスがよかったですねえ。
ああいう感じは、なかなか今まで無かったですよね。
ケイトを殴るところとかも凄いんですよね。
ヒラリー・スワンクもまた何ともキツイ役で。でもこれがまた違った感じでいいんですよね。
個人的には、『ワンダーボーイズ』でかなり気になってた、ケイティ・ホームズがよかったですね。よく見るとヘンな顔立ちなんですけど、個人的には◎でした。
サム・ライミは、本当に凄い監督なんだな、よくある物語でも役者と演出次第でこれだけ面白くなるんだな、と改めて思わされた映画でした。
いや、ひょっとしたら私の見方が間違っているのかもしれませんが・・・。
ケイト・ブランシェット、今調べたら彼女、1969年生まれ・・・ってことは、私より年下じゃないですか。
『ギフト』の時は31歳ですかあ。しかし年下とは思わなかったなあ。せめて同い年か私より一つか二つ年上なのかと思ってましたよ。
あの疲れた感じ、いいんですよねえ。
個人的なことですが、「疲れ顔好き」の私にはたまりませんでした。
でも本当にサム・ライミ、女撮るの上手いんじゃないですか。
私も『死霊のはらわた』から大好きだったんですが。実は最近の作品を観てないんですよ。
『シンプル・プラン』、是非観てみます。
なにしろ好きなブリジット・フォンダですから。
久々に『ダークマン』『XYZマーダーズ』とかも観直してみようと思ってます。