面白い映画教えます

県警対組織暴力

ザ・ドラマ!

昔はあまり感じなかったのだが、最近、映画を観てて「長いな、これ」と思うことが多くなってきた。
途中で時計を見たりして。
まだ40分あるよ、とか思ってうんざりしたりして。
観る前に必ず作品の長さを確認してから観るようになった。歳のせいか?

しかしこの『県警対組織暴力』はあまりにも短い。実際は1時間41分あるのだが、これではあまりにも短いと感じてしまう。
実は一般に流通しているのは短縮版で、どこかにノーカット版があるのではないか、だったらそれを観せてくれ! もっと観せてくれと感じてしまう。
観終わったあと、そんな渇望感を抱かせるような映画、今どれだけあるだろう?

おそらく、条件さえ整えば大作になり得た題材だろう。
たとえば、ベルトルッチ『1900年』やセルジオ・レオーネ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のような。
つまり歴史を描いている、深作&笠原コンビは。
この映画が真の“大作の傑作”として公開されること夢見ずにはいられない。
そこまで夢を見させてくれる映画、今どれだけあるだろう?

菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、3人の主要人物それぞれの人生が、ある時期、ぶつかりあいスパークする。
その瞬間にのみスポットを当てたのが、この作品だ。
そこに至るまでのそれぞれの人生を実際に映画で観たい。
その上で、ぶつかりあっていく状況をもっと仔細にたっぷり見たい。
そうすると、おそらく3時間は必要だろう。それでも観たい。
それだけの奥行きを持った映画、今どれだけあるだろう?

ザ・ドラマ!である。

(オイカワ)