面白い映画教えます

キル・ビル Vol.1

こだわり方の偏向が面白いと言えば面白いけど

「キル・ビル Vol.1」、評判はなぜかいいみたいですが個人的にはどう楽しめばいいのか、よく分からなかったな。

よく元ネタが分かると面白いみたいに言う人がいるけど、元ネタが分かったって別にそれだけのことでしかないと思うんだけど。
そういう引用で、なるほど、あの映画のネタをこういう形で再生してやっているのか、うまいなあ、と思うようなのならそれで楽しめるというのは分かるんですが、何々の映画のここを真似してますということだけではそれだけのことでしかなくて、それを見出したからといって楽しいも楽しくないもないんですけど。別に。そういうことの楽しめ方が自分にはよく分からない。

不思議と言えば不思議なのは、タランティーノは梶芽衣子で世評が高い「女囚さそり」シリーズよりどうも「修羅雪姫」の方に思い入れがあるようなんですね。

だって「キル・ビル Vol.1」で、「修羅雪姫」は、「修羅の花」の歌の引用だけでなく立ち回りがそっくり真似されている。ストーリー的にも参考にしているところがあるよう。

それに対して、「女囚さそり」は「怨み節」の歌は使われるのだが、本当にこれは歌だけ使われた感じで。「キネマ旬報」で伊藤俊也監督があの歌の使い方にがっかりしたみたいな感じのことを書いてありました。

タランティーノにとっては「修羅雪姫」が相当、思い入れがある作品のようなのだが、このこだわりの偏向はある意味では面白いのかも。世評が高い「女囚さそり」よりも「修羅雪姫」の方に入れこんでいるらしいというのは。
劇画的志向の部分でタランティーノとしては「修羅雪姫」の方がピンとくるものがあるのだろうか?

これだけでなく香港映画、マカロニウエスタンもタランティーノはかなり偏向しているようで、まあ、変わってて面白いと言えば面白い趣味なのだけど。

(かねこ)